数学A

授業紹介 数学A①集合用語集

どうも、いぺんじゅ先生です。

今回は数学Aの授業の第1回目を紹介していきたいと思います。

できれば、この記事を見た後でもいいので

【授業づくりの心得】も読んでいただければと思います。

それではこの記事の流れは

〇授業づくりで考えたこと

〇今回の狙い

〇授業の構成 ⇦本題です

〇授業のポイント ⇦伝えたいところです

〇授業をしてみた結果、雰囲気

〇授業後、来年度の反省、変更点

の順で話していきたいと思います。

クリックしていただければそのページへ飛びます。

よろしくお願いいたします。

授業づくりで考えたこと

学校によって進め方は違うかもしれませんが

教科書的にも数学A最初の授業は『集合』からかと思います。

数学Ⅰも同様ですが中学生から高校生になり、

最初の授業になります。ここで数学への苦手意識と

高校数学へのギャップを最小限に抑えるために

高校数学はやればできるのだ

               と思えるような

取り組みを考えていきたいと思います。

今回の狙い

今回の狙いは数学への苦手意識の軽減、と情報を仕入れまとめる力です

まずは「数学への苦手意識の軽減」ですが

これは数学Aにとっては第1優先で行うべきことだと思います。

数学Ⅰと違い最初の授業から新しく入ってくる集合という分野です。

ここでの知識や考えはこの先色々な分野で出てきて、

まさに考える基盤となるところです。

逆にいうと最初なので生徒達は頑張って聞こうとする傾向にあると思います。

最初の授業から睡眠学習をする生徒は少ないです。

そこで一番よくないのが「聞いたけどよくわからない…」という感想ですね。

こうなってしまうと「数学は聞いてもわからない。」

と生徒自身が数学の授業をシャットアウトしてしまう。

これだけは防ぎたい!!

なので、「できない」「わからない」を無くすために

また、「できた」を積み重ねることが出来るように

授業作成を考えます。

これが今回の狙いの1つです。

その中で生徒達にどんな力をつけようかと考えたのが

彼らの生活に近い「調べる」という力です。

携帯が身近にある生徒達ですが、まだまだ調べる力は

身についていないと感じています。

自分の知りたいことを調べるためには何と検索すればいいのか

また、初めに出てきたものに関してわからなければ諦める。

調べることに関して不慣れな高校1年生です。

授業を通して生きる力を学んでもらいたいと思います。

授業の構成

それではこれから実際に行った授業の構成を紹介します。

行った学校としては数学に対して苦手意識がある生徒がほとんど、

数学に自信があるのは2~3人程度でした。

クラスをイメージしながら見ていただければと思います。

それでは流れを説明します。

注意点や力を入れる点は『〇授業のポイント』で説明しますので

これを見た後にそちらも見てください。

授業タイムスケジュール(50分授業)

出欠確認、プリント配布,必要なものを提示、準備 5分

今回の授業内容・意図説明 5分

生徒活動 20分

解説 15分

演習 10分

①で配ったプリントはこちらです。

表が生徒活動(授業内容)、裏が演習といった構成になっています。

⇩左が表で右が裏です⇩

今回はプリントを配りながら、生徒達に調べるツールを準備させます。

教科書、ipad、携帯など調べるツールは学校によって異なると思います。

今回は生徒全員がipadを持っていたのでipadと教科書を準備するよう指示しました。

②で今回の内容と狙いを生徒達に説明します。

数学Aの授業では新しい言葉がたくさん出てきます。

その言葉についてまずは知ってもらおうと思いますので

最初の授業は調べ学習にしたいと思います。

これからの授業で出てくる言葉について知り

『先生は何を言ってるんだ…』とならないようにしましょう。

また、ここで調べ学習をする意味もしっかりと説明します。

それは長くなるのでここでは後のポイントで説明します。

③では教員側はタイムキーパーとヒントに徹します。

生徒が活動しやすいように声掛けをしながら、机間巡視をします。

ここでの教員の振る舞いが大切だと思います。

④解説ではあらかじめパワーポイントを使い

1つ1つ簡単に説明していきます。

簡単にと言いましたがもれなく説明できるように注意します。

のように追加で言わないといけないことも多いので説明しながらコメントを記入させます。

⑤最後に演習としてプリント裏面の問題を解く時間にして終了です。

内容としては説明として当てはまるものを下から選ぶ

図形と内容が当てはまるを結び付ける

この演習がプリントからわかりにくかったので説明を加え

前の黒板に解答を貼り、いつでも見れるようにしておきます。

この解答の使いかたは生徒の自由です。

答え合わせに使うもよし、解答を見て納得してから解きだすもよし

いつ見に来てもいいと一言だけ声掛けして始めます。

授業中のポイント

①では準備物の使い方、ルールを明確に伝えることが大切です。

「タブレット・スマートフォンの使い方」

特にスマートフォンやタブレットを使用する場合は学校ごとにルールがあったり

学校内でルールがなくてもこちらで指示しておかなければなりません。

授業と関係のない使い方をしない。

これを守ってもらえればいいのですが中々今の生徒達に

携帯やタブレットの誘惑から自制しなさい。

というのも難しいものです。

こればかりは言い続けるしかないと思いますが

信用問題として、君たちを信頼して、この授業をしていること

一人が違う使い方をするだけで信頼関係が崩れること

など、様々な言い方をして生徒自身に「使わない方がいいな」

と思ってもらえるように語り続けます。

②では今回の狙いを生徒達に伝えます。

ここを私はとても大切にしています。

何も考えずに授業を受けるより、

この授業の狙いを理解し活動することで

授業中の得られるものは全然違うと考えています。

狙いについて説明しようと思います。

ここで生徒達に伝える狙いとは『情報を仕入れまとめる力』です。

まずはこの力がなぜ必要か…

「みんなはこれから高校生として色んな知識を入れていくと思います。

 勉強はもちろんのこと、部活の練習の仕方、行きたい大学について

 など、今の時代はインターネットからいかに情報を仕入れてそれを

 どうまとめるのか…この力を上手に扱える人が

 これからたくさん成長していく人だと思います。

 みんなにはその力を数学というものを通して身につけてもらいたいと考えています。」

と、こちらの思いを伝えます。

伝わっていなければ時間をかけても

ニュアンスが伝わるように説得しに行きます。

考えずに作業にならないようにしたいと思います。

③ここでは生徒の様子をみて声掛けをしていきます。

その中でいい調べ方をしている人がいればその調べ方を聞き

褒めながら、周りに伝えていきます。「こんな調べ方をしたらいいらしいよ」と

また、詰まっている人がいれば違う調べ方を促したりと

タイムキーパーをしながら周りを見る力はこちらも必要です。

ヒントを与えるのみで答えは言わないように注意します。

④ここでの解説はなくすわけにはいきません。

自分の調べたことに自信を持つためにも、

間違えた知識にしないためにもこの時間は大切です。

ここで調べたことや、まとめたことを生徒達はすべて覚えている!

…といったことはないので後々見返したとき『あぁこんなんあったな。』

と思えるように詰め込めるだけ詰め込みます。

ここでの教員側の発言として「ここまで調べられていた人は良くできていますね!」

など褒めながら解説を進めていくと生徒の地震にもつながります。

実際の数字を使って具体例を示しながら伝えられたら大丈夫だと思います。

⑤この演習は自由に使ってもらいます。

課題の内容だけ説明して解答を黒板に貼り、

いつでも見て確認できるようにしておき

後はアドバイザーとしての仕事は巡回です。

解答の使い方は生徒達に任せ、こちらは進んでいない生徒へのアドバイスに徹します。

ここでも教えるのではなく、あくまでヒント、

生徒の力で導けるように声掛けをします。

難しいですが「先生に聞けばわかるわ」と思われるよりも

「自分の力で解かないとわからない」と思ってもらいたいです。

最初なので特にここは大切です。

心を鬼にして、教えたい気持ちを抑えます。

丁寧すぎると生徒は楽を覚えてしまう…難しいですよね…。

授業をしてみた結果・雰囲気

実際に授業してみた結果感じたこととしては

生徒をよく見ることが出来る授業だなと感じました。

こちらからの講義型ではないので机間巡視が主になっています。

ですので、このクラスはどういう生徒が多いのか、

注意して見てあげた方がいい生徒、図を書いて綺麗にまとめる生徒

など最初の授業からクラスの状況を見るにはちょうど良かったと思います。

また、生徒達の反応も数学への警戒心が緩くなったように感じました。

「高校数学もこんなものか…」といった雰囲気を感じました。

最初から拒否反応を起こしている生徒はいなかったです。

授業後、来年度の反省、変更点

問題点としては最初の授業なのでiPadの使い方に慣れない生徒への対応や

難しいサイトに時間を費やしてしまう生徒に早く気付くべきだったことです。

困っている生徒に早めに対応するために先手として説明の時に

色んな対応策を話せればもう少しスムーズにいけたかなと思います。

後は演習の部分が分かりずらかったなと思います。

「何を答えたらいいのですか?」と質問が来たので

演習前に説明をしてもわかりずらかったようなので

プリントに訂正を入れていきたいと思います。

最後に

数学Aという科目は読解力内容を読み取る力が必要です。

文章理解を促すように、これから取り組んでいきます。

また、生徒の苦手意識克服のためなるべく摩擦のないように

かみ砕いて、わかりやすいように考えていきます。

まだまだこれから更新していきますので

読んでいただければと思います。

これからもよろしくお願いいたします。

いぺんじゅ先生でした。