どうも、いぺんじゅ先生です!
今回は私が授業づくりをしていく流れと心がけを紹介したいと思います。
授業自体を見てもらう前に、どのように考えて授業作成をしているのかを
知ってもらうことで、より理解しやすいかと思い話させていただきます。
授業をどう作っていけばいいかわからない
同じ授業を作りすぎて授業作成がマンネリ化している
という人への手助けになれればと思います。
では、今回の記事の流れは
です。よろしくお願いします!
アクティブラーニングとは
私がこれから紹介していく授業はアクティブラーニング型の授業が多いです。
まずはアクティブラーニングとは何なのかを考えていきたいと思います。
アクティブラーニングのイメージは
「対話型授業」「歩き回る授業」という印象が強いと思います。
しかし私が思うアクティブラーニングで大切なことは
『生徒の主体性』だと考えています。
生徒自らが「学びたい」「やってみたい」という気持ちがあり
その為に行動することが本来あるべき姿です。
生徒が積極的に授業に参加する形が理想ですよね。
その形として対話などがありますが
座学でも生徒の主体性さえあればそれはアクティブラーニングと言えます。
受け身となり聞いて写す授業ではなく、
生徒が知りたいと思い、資料を開くところまでが大切です。
ただ理想を口で言ってもなかなか実行は難しい、
チャレンジするにも勇気がいるものだと思います。
私も初めは「講義型から変わらないといけないんだろうな~」
と思いつつ実際に授業改変までには時間がかかりました。
とりあえずは夏期講習から…、
テスト範囲が終わった後の演習の時間などでお試ししつつ
方向性を決め、新たに入った若手の先生と一緒に試行錯誤し
2020年度から通常授業で取り組みを始めました。
その結果、あまり勉強が得意ではない学校でしたが
その学年の生徒達の学業成績が伸び、実力テストが大きく伸びました。
そしてなにより授業中の生徒達が生き生きと活動している姿が
このやりかたでやってよかったと思えたことです。
生徒同士で教え合い、発言し合い教室の雰囲気も良くなっていきました。
私がやってよかったと思えたからこそ皆さんに具体例をふまえ、
その授業を実際にしてみた感想、結果なども発信していき
皆さんの取り組みの一つのきっかけになれれば嬉しいです。
今まで積み上げてきたものに大きな変化を加えるのは勇気がいりますが、
やってみることでこちらの負担も減り、活動しやすくなりますので
これからの幅が広がっていくと思います。
授業づくりで考えること
私が授業づくりをする上で1年目の時から考えている事は
「どうすれば自ら考えて
自ら学びに授業を受けてくれるのだろう」ということでした。
その結論としては「楽しさと交流と達成感」にあると考えています。
授業の中に様々な取り組みを交え、この3つを感じながら
授業に参加してもらう参加型授業を目指します。
その中で私自身はなるべく関わらない、生徒主体であることも目標の一つです。
数学の授業を作成するなかで生徒にいかに「考える」ことをさせるか
が必須事項だと考えています。
「なぜ」「どうして」と疑問に思える工夫、
それが自分の力で解けた時のスッキリが数学における「楽しさ」です。
この「楽しさ」を味わえない人が数学嫌いになっていくのです。
その為にも「考えてみよう」と思わせる工夫を
授業内でどう入れるかが大切だと感じています。
説明を聞く⇒理解する⇒問題解く。という流れにも
先生によって工夫があり、「わかりやすいように」
という思いが込められて授業をされていると思います。
しかし授業の主役は生徒。
生徒がその授業をどう受けるかが大切だと私は思います。
生徒によって「わかりやすい授業」→「わかった気になりやすい授業」
になる可能性があるということです。
そこで、大切なのが「交流」です。
自分の理解について他の人と交流させる
つまり「アウトプット」することで自分の中で整理する。
わかった気になることを防ぐ方法の1つだと考えています。
なので授業の後半は必ず演習の時間として
自由に交流して解かせ、話合わせることを大切にしています。
ここでの「交流」は仲のいい生徒達だけではなく
色々な人を交流させることで「コミュニケーション力」
を養うことも狙いの一つです。
今のネット社会を生きている生徒達は
youtube , TicTok , instagram , ゲーム など
流し見することが身体にしみついている世代だと感じています。
黒板の方を見ていますが、本当に頭に入っているのかが
見た目にも本人達にもわかりにくくなっています。
彼らの知識、能力に結びつけるためにも
数学として「自ら考える」を大切にしようと
心がけて授業づくりに取り組んでいます。
どうすれば「なぜ?」「どうして?」と興味を持ってもらえるのか、
また、「無理だー。」とならないギリギリの問いかけ、工夫をいつも考えています。
学校によってこの基準は変わりますし、
前回の理解度も考えて演習問題などは検討します。
もちろん私もこのラインを読み間違えて失敗することもありますので
フォローも考えながら、授業作成を行います。
生徒達の中で考え、自分で考えて解けた「達成感」が次の知識欲に繋がります。
授業の第一歩
私が授業づくりで初めに考えることは…
「生徒に身につけさせる力」
をまず第1に考えます。
指導範囲を教える上で「思考力」「判断力」「コミュニケーション力」
などなど何を身につけさせたいかを第1に考えることで
授業づくりを全然違った見方が出来るようになりました。
数学を学ぶことで教育として生徒に「知識以外の力」を
身につけさせたいという考えです。
よく生徒からの発言で「数学なんて生きていくために必要ない」
「計算できたら生きていける」など
たくさんの言葉が聞こえてきます。しかしその通りだとも思います。
sin , cos , tan など数学の知識を使っている大人はごく一部です。
もちろんどの教科にも学ぶ意味があり、
生きていくのに必要な力だと思いますが
それを生徒達に伝えるには生徒にとってはイメージも世界なので
納得のいく解答をするのは難しいです。
そこで授業を通して違う力を身につけさせることによって
生徒達に授業に参加させる意味を見つけてもらい
参加したいと思わせようということです。
生徒達が学校にいる時間として1番活動しているのが授業です。
この時間で生徒がどれだけ成長できるかが大切だと感じています。
その時間を活用させるのは先生次第、
先生も時代によって変わらないといけないと感じています。
例えば「因数分解」の授業を考えると、
①「因数分解」を通して身につけたい力を考える。
(今回は「コミュニケーション力」とします。)
②「コミュニケーション力」をどう身につけるかを考える。
因数分解カードを作り、生徒が教室内で
お互いにカードを見せ合い解き、交換する授業。
③最後に「因数分解」の演習問題を取り組む。
カード内で出てきた問題を演習に入れておく。
といった形で授業作成に取り組みます。
タイムスケジュール的には
因数分解の公式の復習 (10分)
カード交換のルール説明(5分)
取り組み(10分)
振り返り(5分)
問題演習・まとめ(20分)
考えるポイント1
どのようにコミュニケーションを取らせるか、
コミュニケーションが苦手な生徒も
得意な生徒に巻き込んでもらえるように工夫する。
どうしても自ら行動できない場合はグループ化して
協力して全員参加の形を考えるなど全員が
身につけられるようにを第一に工夫する。授業からクラスづくりを考える。
考えるポイント2
②で生徒がどこまで内容を把握しているか
によって取り組みを考えないといけません。
公式を覚えていなければ授業の最初に公式を説明、
もしくは公式を黒板に書いた状態でそれを見ながら
解いてもいいように工夫するなど、自分の力で取り組むようにする。
「数学的知識」を学びながら「能力」を養える授業が私の中での理想です。
次の記事からはもう少し詳しく解説を含めながら紹介していきます。
これからの案内
これからの活動ではもっと詳しく具体莉を記事にしていきます。
作成方法とやりかたとやってみた結果と改善を載せていきます。
偉そうに言っていますが私もまだまだ精進していかないといけません。
本を読み、動画を観て勉強していますがぜひ、
※見てくださった皆さんのご意見をお聞きできれば嬉しいです。
また、わからないところ、文章では伝わりにくいところなども
コメントいただければ伝えれるように
言葉を変え、発信していくつもりです。
この記事を読んでくださる皆様と一緒に
成長出来ればと思いますので
今後ともよろしくお願いいたします。
以上。いぺんじゅ先生でした。